お米作りを一時的に休んでいる田んぼを利用して、魚たちが産卵・成育するための導水路や魚道づくりなどに取り組んでいます。
<高島地域みずすまし推進協議会の取り組み>
- ●2年間休耕していた田んぼ(3,300m²)を利用しています。
- ●田んぼの横の水路の水を堰上げ、上流から水を入れられるように工夫しています。
- ●田んぼの排水口に魚道を設置して、魚が上がりやすくしています。
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田んぼは、ようやく草がまばらに生える。産卵する ために田んぼに来ているはずだが、鳥などから隠れるところがないので魚は一匹も見つからなかった。 |
田んぼ全面に草が生えている。網目が細かい網でないとすくえない小さな稚魚が、水深の比較的浅いところで見つかった。 この時期、植物プランクトンでは緑藻類(アオミドロ)、動物プランクトンではミジンコ・ワムシ類が多数確認された。 |
田んぼに草が密集して茂っている。普通のタモ網ですくえるほど(約2cm)に成長した魚(主にコイ科魚類)を確認した。6月半ばを過ぎると、田んぼの中を泳ぐ魚の姿を遠目でも確認することが出来るようになった。 |
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人工産卵床(キンラン)に産み付けられた卵 | 人工産卵床(キンラン)を設置し、産卵状況を確認した。 | 琵琶湖固有種のスジシマドジョウ(大型種)を発見。 |
田んぼの排水路にせき上げ式の魚道を設け、魚が田んぼへのぼりやすい環境をつくります。現在、琵琶湖周辺で行われている「魚のゆりかご水田プロジェクト」をこの地域でも取り組むことができるように実験しています。

<高島地域みずすまし推進協議会、高島県事務所田園整備課の協働>
ゆりかご水田でフナの放流
平成18年5月28日の自然観察会でゆりかご水田にフナの放流を行いました。
放流されたフナは、田んぼで産卵し琵琶湖へ帰っていきました。田んぼで生まれたフナは、プラントンが多く、外敵からの逃げ場所がたくさんあるので安心してすむことができます。
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フナの放流のようす | 放流されたフナ | 産卵するフナ |